
2006.12雲南省の旅行で麗江(りこう)市に立ち寄った際、我々のメンバーの一人が偽
の100元の人民元をつかまされました。しかも四つ星の一流ホテルの両替でです。両替
の際には言葉が通じると言うことで私も立ち会っていましたが、まったくそう言うことは想定
できませんでした。その後すぐ足裏マッサージに5人ほどで連れ立って行ったのですが、そ
の支払いの際に発覚したのです。
二時間で200元(3000円)とは現地では高いのでしょうが、日本人的な感覚では安い。
東京だと3万円くらい取られるでしょう。足裏と肩などほとんど全身マッサージと同じです。
各自200元を会計係に渡した際、会計の担当者によって指摘された。誰がどの札を渡
したか明確に記憶しているようです。メンバーの一人が渡した100元が偽札だというのです。
この札は両替の際私も立ち会ったものでもあります。しかしどう眺めすかしても偽札と本物
との見分けが付かない。印刷の色具合、札の紙質、手触りなどわれわれでは全く見分け
が付かないのです。近くにあった工商銀行で判定してもらうことにしたのですが、特殊な光
線を当てて偽だと判定された。
更に驚いたのは、何処で入手したのかなど一切質問しないで、本人に返してよこしたこと
です。
これではトランプの「・・抜き」と同じで常に偽札が流通することになりますね。中国では別に
驚くべき事ではなく、日常茶飯事のごくありふれた現象なのでしょう。偽札をつかまされた人
は運が悪かったと諦めるか、または知らないふりをして使ってみるしかないわけです。かくして
中国では多くの偽札が出回っているのが理解できました。日本円も出回り始めたということ
を聞いた事がありますがそのためか、今回は北京でも雲南でも両替の際には一万円札の
NOを記入し始めたようなのですが。
偽人民元は聞くところによると、台湾のやくざが流しているという説と北朝鮮が流していると
いう説とがあるようですが、実際に偽札の精巧さをこの目で見ると後者の説が有力に思え
てきます。
中国では偽札にくれぐれもご用心を!といっても偽札を見分ける技を持っていなくてはどう
にもしようがないことにはなります。100元(1500円)なのでまあ記念にもって帰るかという気
にもなりますが、1000元だと事態は深刻になるのではないでしょうか。中国では現在100元
が最高額で500元、1000元が発行されない理由がこのあたりにもありそうです。
偽札とは関係なく別件ですが、もう一つの問題点を発見しました。
それは労働者の賃金です。マッサージに従事する若い女性の賃金は彼女たちの話
なんと一時間で五元、二時間で10元だというのです。客からは200元を取って従業員の取
り分は1/20とは?これはまさに搾取ではないでしょうか?午後一時から夜中の二時まで13
時間拘束の労働でその上この賃金とは?日本の昔の女工哀史の中国版ではなかろうかな
どと考えたりしました。
しかし、本人たちが底抜けに明るい顔で働いているのが、何よりの救いです。農村の現金
収入の少なさの裏返しの現象かもしれません。ちなみに部屋代は大部屋六人で一人月
200元、食事代も自前だそうです。
中国の高度成長の裏での一つのひずみをかいま見る感じがしました。